天幕日記

ソロキャンの日々を気ままに綴っています。

妻との欧州旅行 <Vol.2:スリの洗礼から始まったローマ>

こんにちわ。見てくださって、ありがとうございます。

妻との欧州旅行 Vol.2になります。

今回、ホテルは安めですがロケーションには気を使いました。スペイン広場に徒歩数分です。誰もいない早朝のスペイン階段と妻の写真 現地のスタッフに見せたら「うひゃー、朝何時に行ったの?すごいな!普通こんな写真 撮れないよ〜。」と驚いてました。右隅の人影を補正ソフトで消しちゃえばパーフェクトですね。笑

実は私は過去にローマ/パリで、置き引き1回/スリ2回/スリ未遂1回と輝かしい経歴があります。スられたカードから、あっという間に7万円使われたこともあります。(ストップかけたので実害はなし)ネット情報やyoutubeでも、治安悪いぞ、スリやひったくりに注意という情報は盛りだくさんです。ですから、用もないパスポートや多額の現金は持ち歩かない。また、今回はスリ防止策として、財布にウォレットケーブルを付けて改造してきました。クレカ(ジャックスVISA)は、海外への支払い時はショートメールでいちいち本人確認後使用可能になるシステムです。が、今回はSIM入れ替えでショートメールがNGなので、その機能は帰国日まで解除してもらいました。24時間対応のカードストップ緊急電話番号もメモして、スマホも首からぶら下げる紐付きケースに変えてきました。妻も同様の装備で十分警戒していたのです。

ウォレットケーブルを付けた財布、中身も50ユーロ(8,500円)くらいしか入れません。

巨大なローマ テルミニ駅から地下鉄A線に乗り換えて、ホテルのあるバルベリーニ駅へ向かいます。(特にテルミニ駅➡︎リパブリック駅➡︎バルベリーニ駅➡︎スパーニャ駅は観光スポットが多くスリだらけ)かなり混雑した地下鉄駅で大きなトランクをゴロゴロ引く観光客は、まさにカモネギです。地下鉄に乗るとき誰かが「ヘイ、ビッグラゲージ、アテンシオーネ!(大きな荷物の人注意しなさいよ)」と大声で叫んでます。

人混みに押されるように地下鉄へ、乗車口近くは危険地帯 でも2駅目で下車だから、あまり奥へも行けない。私の前と左右はジプシー風のおばさん3人、トランクを挟んで前のおばさんが分かりやすい英語で「どこから来たの?人が多くて大きな荷物は大変だから、ココがイイわよ。」と話しかけてきます。適当に答えていると、タスキ掛けにした私のカバンをまさぐる感触が・・・アッ!やはり来たな!脇を締めてブロックするように左肘で強い一撃を食らわせます。すると右のおばさんが すかさず「今、何時?」と話しかけてきます。思わず時計を見てしまった隙に、また手が伸びてきて、また一撃を喰らわせると3人組はリパブリック駅で降りて行きました。

「スリだぞ!」と後ろの妻に警戒を促したところが、妻は既にやられていました。やはりジプシー風のおばさん、黒い布をカバンにかけられて、マズイと思ったらカバンのチャックを開けられていました。実害は充電用USBケーブルと化粧直し用の小さなポーチのみですみましたが、スリと言うより、半分強奪に近い所業に妻は地下鉄恐怖症になってしまいました。後日、私も黒い布をかけられてまさぐられました。この時もジプシー風おばさんで、肘打ちを食らわせたら、さっさと降りて行きました。実害は無くても、やはり気分が悪いです。

プラットフォームの数が20本くらいありそうな巨大テルミニ駅は犯罪が多いので警戒です。

さてバルベリーニ駅からホテルへ向かい、チェックインを済ませ一息つきます。着いて早々にスリの洗礼を受け、それも警戒しながらやられたので、妻も私も結構動揺しています。写真撮るのも忘れてしまいました。気を取り直して、ホテルを出たのは夕方4時近くになってしまいました。それでも、今日は徒歩圏内の有名どころをかなり回る予定です。

ホテルのロケーションはスペイン広場のすぐ近くです。年輩の方ならご存知、映画【ローマの休日】グレゴリーペック扮する新聞記者と、若きオードリーヘップバーン扮する家出した王女さまが出会う場所ですね。広場から真っ直ぐ伸びている道はコンドッティ通り(高級ブランドがズラリ並ぶ)横に走る道はバブイーノ通りで、右へ行けばポポロ広場。いずれもヒトの渦になってます。妻は初めてのローマの空気感に圧倒されています。

人混みを避けて、バブイーノ通りから1本奥に入ったマルグッタ通りを歩きます。すごくオシャレで、画廊や凝ったショップが点在する私の好きな小道の1本です。ここを妻と歩きたかったんです。妻もご納得の様子、二人のローマの休日ってとこです。

雨が降ってきたので小さなCafeで雨宿り。折り畳み傘をホテルに置いてきたのはチトまずかったです。ローマもミラノもパリも、一日中雨ということはなく、降ったと思ったら曇り、また突然晴れたと思えば雨とかコロコロと天気が変わります。今後どんなに晴れていても傘はカバンに入れて持ち歩きました。

ポポロ広場到着 コルソ通りを挟んで左右対象に建つ教会は右側がサンタマリア・ディ・ミラーコリ教会 左側がサンタマリア・イン・モンテサント教会です。映画【ダビンチコード】にも出てきましたね。

街中のいたるところに、見事な彫刻がたくさん立っています。妻の亡父は彫刻家だったので、妻は彫刻にとても関心があります。飛行機内でもギリシャ神話を読んでいました。ガイドブックは読まずに、彫刻見るためにギリシャ神話読むような妻です。これは、ポセイドンですね。よく見ると、悪そうな魚を痛めつけてたりしてて面白いです。古代ローマ彫刻は人間の肉体美の讃歌で、その後ミケランジェロとかルネサンスの巨匠達もギリシャや古代ローマの肉体美讃歌への回帰だったので男性の筋肉や女性の柔らかい体の表現が美しく、お顔もイケメンや美人さんです。見てても均整が取れた美しさが伝わってきます。

サンタマリア・ディ・ミラーコリ教会のドアが開いていたので入りました。妻はうわーと感心してましたが、これから、もっともっと ど凄い教会の数々に出会う事になります。ローマは一つの広場(小さくても)に必ず教会が建っています。一体どんだけ、教会あるねん!!

すっかり夜、雨降ったり止んだりの中 トレヴィの泉に到着  人が多すぎて身動き取れず泉が見えないやん!まだ、足は元気です。

これは翌朝に行ったトレヴィの泉リベンジ 雨も降っていて人も少なく、うーん こうじゃなきゃねぇ。これって、昔の噴水コンテストの優勝作品って聞いたけど、ホンマかいな。

トレヴィの後、定番のパンテオン経由でナボーナ広場へ これが予想以上に辛くて、雨に濡れて、夜は寒く、空腹 もう暗いので何見てもよく見えず。早くホテルへ帰りたい状態です。まず、雨宿り兼夕食 ナボーナ近くの有名なトラットリアへ行ったら、雨の中なのに長蛇の観光客(外人さん我慢強いわ)私たちは二人だったので、チョロっと開いた席にポイと放り込まれてラッキーでした。カプレーゼ(モッツアレラチーズとトマトのサラダ)妻はスパゲティナンチャラで私はローマ発祥の定番カルボナーラです。

このトラットリアは、パスタを手で捏ねているおばさんがガラス越しに見える演出 モチモチのパスタです。

この後タクシー探せど無く、泣く泣く徒歩でホテルまで・・・今日はスリの洗礼でダメージを受け、さらに2万歩以上(14kmくらい)を結構短時間で歩き回って足が壊れました。ローマ初日はこんな感じでした。

反省1:パック旅行の詰め込み強行軍ではないので、明日からは無理せずコース短縮!

反省2:見所は明るいうちに行く。夜暗くなってから見てもよく見えない。

反省3:物価の日本円換算はもうしない!(お金気にすると何もできなくなる)

ゆっくり、じっくり、のんびり回ろうね。と妻にお約束。バスタブ付きのホテルのありがたさ、しみじみ・・・。日本人やね。

次回も、よろしくお願いします。