天幕日記

ソロキャンの日々を気ままに綴っています。

妻との欧州旅行 <Vol.10:パリの駆け足おのぼりさんコース>

こんにちわ。見てくださって、ありがとうございます。

パリ到着から一夜明けて今日は見所を一気に回る、おのぼりさんコースです。妻はパリも初めてなので定番は回っておかないとですね。朝早めに、まずはエッフェル塔です。地下鉄でいちばん近いトロカデロ広場からエッフェル塔を眺めます。「下まで歩いて見る?」妻「ここで十分です」恥ずかしいほどの、おのぼりさん写真を撮ります。

エッフェル塔は、たいていトロカデロ広場から望むんですがトロカデロ広場側って、こんな感じです。地下鉄の駅でたところ。残念ながら小雨混じりです。

自撮り棒に付けた携帯が、なんとも言えません。凱旋門はエッフェル塔からは歩いてもOKな距離ですが、その距離すら地下鉄移動です。今日はなんせ1日で見どころ制覇予定です。それに徒歩も最小限に抑えないとマズイです。

凱旋門 下から見ると結構大きいです。

凱旋門からは、これまた定番のシャンゼリゼ通りを歩きます。シーズンオフだし小雨混じりなので人も少なく快適にお散歩できました。高級ブランドの本店やフラッグシップ店が軒を連ねますが、「ふーん、これかぁ」くらいで素通りです。コンコルド広場まで歩いて振り返ると、遠くに凱旋門 ごく微妙に下り坂なので歩くのは楽です。

コンコルド広場の地下鉄駅、パリの地下鉄駅は駅によって凝ったデザインがチラホラあります。コンコルドはアルファベットの書かれたタイルでデザインされて、なかなかオシャレです。それに木と鉄でできたイイ雰囲気のベンチ、こんなところまで凝るのが風情につながるんですね。日本の駅とか、安普請でそっけないのが殆どなのは悲しいところです。

コンコルドから、地下鉄乗り換えながら来たのはモンマルトルの丘のふもと。ここから丘の上にあるサクレクール寺院を目指します。ここも、パリ屈指の おのぼりさんコースです。メトロの駅入り口は、このアールヌーボー様式のやつがチラホラあって これもパリ来ましたシチュエーション

脇道の道路工事ですが、材料が石なんですね。こちら側に見えている面が道路の表面で、長い部分は地中に埋まる部分です。ベルジャンロード(石畳)は一見道路の表面に石のタイル貼ったように思いますが、実は地中深くまで長い部分が埋まってるんです。ですから、馬車や自動車が走っても剥がれることがないんです。何よりも、現代でありながら石畳の工法で道を補修する感性が素晴らしい。日本だとアスファルト流して終わりですよね。コストと合理性、そんな景色からは風情は生まれないなと思います。

面白いデザインのゴミ箱 今回、回った各都市はゴミ箱が多いです。公共の灰皿も多いです。日本は灰皿の是非は別として、ゴミ箱は圧倒的に少ないですね。無いに等しいのでは?

モンマルトルの丘へ登るケーブルカーを使いました。地下鉄の切符と共通の切符が使えます。今回は切符は10枚綴りを買っておいたので、それを使いました。モンマルトルの丘への道は観光名所なので、いろんなお店や道の雰囲気も良しなので下りは徒歩にします。このケーブルカー、一回乗ってみたかったんです。 笑

実は私、恥ずかしながらモンマルトルの丘が好きです。いかにも、パリに来たなぁ〜を感じるんですね。手すりに、極チラリと見えますが南京錠がぶら下がっています。恋人たちが鍵をぶら下げると、その恋が成就するらしい。

頂上にサクレクール寺院 階段の手すりが真鍮色に見えるのは全部南京錠がぶら下がっているからです。普通に立ってるように見える白い像は 例の白塗りで動かないパントマイムのおじさんです。パリに来たら、やっぱエッフェル塔よりサクレクールとモンマルトルがパリ感が強いと思います。

妻とサクレクール寺院の中を見ます。ちなみに拝観料は無料です。

サクレクール寺院内部

正直に言っちゃうと、イタリアで凄い教会や彫刻やステンドグラスを見まくった後なので、パリのそれらはレベルがイマイチかなぁ。やっぱ、その手の芸術はイタリアが欧州中でも群を抜いて素晴らしいと思います。

サクレクール寺院のすぐ傍にあるテルトル広場は、お天気が良ければ似顔絵描きの画家がたくさんいるところです。外人の おのぼりお姉さんでしょうか?へへへ、外人もパリだと やっぱしベレー帽っすか?後ろの赤いルーフがいかにもなCafeで軽く昼食にしました。

なんか汚いスープですがビストロ料理でよくあるオニオンスープです。バケットをポチャっと浸けて食べるとそれっぽい。妻はオムレツです。凄い量のフレンチポテト

モンマルトルの坂道をダラダラと下ります。大昔は ぶどう園だった名残に残された風車は今では高級フレンチレストラン ガイドブックにもよく出てますね。

甘いもの好きには嬉しい、スイーツのお店 色が綺麗です。

ここも、おのぼりさんコース 映画アメリ(お茶目なパリジェンヌが主人公で粋なフランス感溢れる映画)の主人公アメリが働いてたロケに使われたCafe

見えにくいですが、左端にアメリのポスター ラウンドしたカウンター席とか映画のまんまやん。

アメリの大好物だったクリームブリュレを食べちゃった後です。ハイ、おのぼりさんですね。笑 流石にウチの母親もココのカップ貰ってこいとは言いません。おのぼりさんコースも残すは後1箇所です。

じゃーん、そう、ルーブル美術館 えー、今からルーブル??何時なの?15:30からのチケット予約してあります。結局、この日は閉館が18:30で(21時まで開いてると思ってたのに!)かつ3つの建屋のうち一つは閉館されていて、実質2時間チョイだったので、ほんと、ルーブル来ました記念程度です。もともと、ルーブルは王宮だったのですが超豪華なベルサイユ宮殿作って王族はそっちに引っ越して、その後は芸術家の住居兼アトリエになって、フランス革命以降に一般に美術館として解放されたとか。ルーブルは古代から19世紀頃までの作品で、(欧州以外に古代エジプトとかも)それ以降の時代はオルセー美術館、さらに近代アートはポンピドゥセンターとなってるようです。

15:00前にきたのですが、15:30のチケットなので厳格に待たされます。。。仕方ないのでルーブル脇のCafeで、またまたお茶します。雨降ったり止んだり、朝からの強行軍で疲れと寒さで結構ヘロヘロ、しかし、もう一発気合いを入れます。お茶は優しいカプチーノにお砂糖 もう、濃いコーヒーは入りません。

時間予約制のチケットなんですが、それでも結構待たされてようやく入館となりました。「あまり時間ないけど何見る?モナリザ?ミロのビーナス?ニケ?」妻「モナリザは日本にきたとき見たから見なくてもイイ。今日はルーベンス見る。」「はい・・・」

ルーブルは、3つの建屋があってドノン翼/シュリー翼/リシュリー翼と言うのですが、いわゆる名作はドノン翼です。妻の見たいルーベンスホールはリシュリー翼の3階です。マリー・ド・メデシス フランス王妃の生涯を24枚の連作で描いた作品が展示されています。実は歴史的には、あんまりパッとしない王妃だったんですが、バロック様式の巨匠ルーベンスに この連作を描かせた事で逆に知られるようになったとか。

ルーベンスホールは、リシュリー翼の中では一番存在感ある展示です。これだけのルーベンスの大型作品が24枚って、写真に写ってるのでやっと5枚だから相当広い部屋

ルーベンス見終わったら、もう殆ど時間ぎれ。ルーブルは広すぎます。私は30年くらい前に1回来たんですが、その時は半日以上かけても消化不良だった記憶があります。

ルーブルに閉館までいたので外はすっかり夜 うーん、夕食どうすっかなぁ? とりあえず地下鉄でオペラガルニエ(オペラ座)へ向かいます。オペラ座の前で写真撮りたかったのですが、なんと改修工事中 オペラ座前面を洞窟を模した3Dイラストでカバーしてあるのに驚きました。面白い演出です。

オペラ座を回り込んで横手から裏へ、賑やかに光っているところが有名百貨店のギャラリーラファイエットです。この辺りで適当なビストロに入るか、ギャラリーラファイエットの食品館で何か食べ物買ってアパルトマンへ戻るか? 妻「そろそろ、子供達のお土産買わなきゃだよね・・・」

クリスマスイルミネーションも艶やかなギャラリーラファイエットで、お買い物です。パリってやはり大都会ですね。山手線の内側くらいの広さですが、結局疲れちゃって、またしても夕食はアパルトマンの近くの自然食スーパーで買ったもので済ませました。でも、殆ど見どころ1日で回ったぁ〜

明日はパリ最終日、アパルトマン周辺のマレ地区を重点攻略予定です。そして明後日は再びローマへ

次回も、よろしくお願いします。