天幕日記

ソロキャンの日々を気ままに綴っています。

妻との欧州旅行 <Vol.7:日帰りで行くには申し訳ないほど麗しの街>

こんにちわ。見てくださって、ありがとうございます。あー、フィレンツェはやはり宿泊すべきでした。こんなに綺麗な街だったのに、日帰りが悔やまれます。ローマとミラノのちょうど中間あたりに位置するフィレンツェは当初ローマから北上途中に2泊予定だったんですが、EICMA予定もあってミラノ入りを早めたため日帰りにしてしまいました。本当なら3泊くらいしたいほど超素敵な街です。

写真はサンタマリア デル フィオーレ大聖堂 妻もとても気に入ってフィレンツェまた行きたい!と言ってました。

ミラノ中央駅から出発です。明日のベネチアへの移動もここからになります。ローマのテルミニ駅はモダンな建物ですが、ミラノ中央駅は石造りの神殿風でカッコイイです。

内部は天井が高くて、いかにも欧州の駅って感じ。旅情が湧いてきます。

イタリアの駅の出発電光掲示板です。左端から、運行会社名/列車番号/行き先/出発時刻/運行状況補足(遅延)/プラットフォーム番号/急がないと出ちゃうよマーク(黄色い丸点)になっています。一番重要なのは右から2列目のプラットフォーム番号です。この番号は結構ギリギリまで表示されません。待ってる人は、この番号が出たら急いでプラットフォームへ行くことになります。猶予は10分くらい。現状は08:38発まではプラットフォーム番号が表示されていますが、08:40以降は表示がありませんね。左下の現時刻は08:24ですから、慣れないとちょっとドキドキします。でも30分くらいの遅延はよくある話だそうです。

フィレンツェ駅到着です。愛煙家にとって嬉しいのは駅のホームに灰皿があることです。嫌煙化が異常に進んだ日本とは比較にならないほどイタリアやフランスはタバコに寛容です。歩行喫煙すら可能ですし、街中はゴミ箱とセットになった灰皿がいたるところにあります。Cafeも屋外のテラス席は当然灰皿がセットされています。日本も20年ほど前は こうだったのになぁ。妻が「早く行こうよ!」とせかします。

駅から、賑やかなショッピング通りを少し歩くとサンジョバンニ広場とサンタマリア デル フィオーレ大聖堂です。フィレンツェを代表するような場所です。今回は近くのサンロレンツオ聖堂のメディチ家礼拝堂に予約を入れてあるので まず 、そちらへ向かいます。メディチ家は15世紀頃のフィレンツェの君主(僭主)で大金持ち。ミケランジェロやダビンチやボッティチェリなどのルネサンスの巨匠達のパトロンだった一族です。フィレンツェは、全てがメディチ家の財力と美学でできてるような街です。

メディチ家礼拝堂内部は、またすごい緑系と赤系の大理石で全面モザイク柄  偉い人の霊廟で正面左右のベージュ色の箱みたいなのは棺桶だと思うんだけど?? 4名分が周囲に配置されてます。

壁のモザイク、すごいですね。 ともかく圧倒されます。

天井に描かれた絵画も、コレデモカ様式(勝手に様式作るなよ)

その隣にもこじんまりした礼拝堂(新聖具室)があって、こちらはメディチ家一族用の礼拝堂です。白ベースで色味もなく地味ですが、全部ミケランジェロの設計で、周りを取り囲んだ彫刻も全部ミケランジェロの作品です。石棺の上にはお姉さん?(腹筋割れてるやん)が寝そべっています。なんとも贅沢なお墓です!ミケランジェロって彫刻/絵画だけでなく建築設計もしてたんですね。

周りの彫刻 全部ミケランジェロで霊廟全体が最高傑作のひとつとされています。やっぱ躍動感ていうか、動きが伝わってきそうなミケランジェロの作品はすごいです。こんなのを、その気になれば触れるほどの場所で見られるなんて・・・嬉しいですね。

風情のある古い教会

レプッブリカ広場は素敵なCafeとメリーゴーランドが目印 右端の建物の壁が少し明るいですが、実は絵なんです。補修工事を隠すのに現物の絵を貼ってある。粋ですね。

幸せを呼ぶイノシシの銅像(噴水?) フィレンツェは革細工も有名で後ろのような革製品の屋台がたくさん出ています。私は革ジャケット着てたので 革好きと思われたのか、客引きがどんどん寄ってきます。

シニョーリア広場は彫刻や銅像がたくさんあります。

有名なダビデ像(これはレプリカ)風呂上がりで 鏡見ながら、オレってイケてる?って感じですかね。イケメンさっぱり顔

悲しそうな顔して、棍棒で殴ってるな・・・だいたい2人以上で対になってる彫刻っていじめてる構図が多いように思います。悪そうな狼を下敷きにしてるし。殴り合いで、なんで全裸? 私もこれくらいの肉体が欲しいっす。

左側の建物はベッキオ宮殿 右のアーチ型の下にも彫刻が立ち並んでいます。ベッキオ宮殿の隣はウフィツィ美術館(後で行くかも)

立ち並んだ彫刻のところには、ウフィツィ美術館の説明パネルがあります。ま、英語だし普通はこんなのスルーなんですが、なんと携帯のグーグルレンズアプリが素晴らしい。

こんな感じで、レンズをかざしただけで和訳した画像になる!もう、ほとんど未来がやってきてますね。おかげで、レストランのメニューもだいたい何かわかります。

おお、かっこいい 決めのポーズ

ウフィツィ美術館の脇を抜けるとベッキオ橋 橋の上がSHOPになっています。ちょっとした街灯の脚ですら、コレデモカ様式で彫りが施されてます。

これがベッキオ橋の上なんですが、銀細工の橋とも言われていて、宝飾品や高級ブランド時計店が連なっています。妻は、そういうのにあまり興味がなくて救われます。

ベッキオ橋を渡ったあたりで昼食にしました。適当なピッツエリアに入ったら、なんとインド料理でした。私も妻もインド料理は好きなので、これ幸いとイタリアでインド料理です。日本のインド料理店同様、インド(パキスタン?)の人がやってるので味はOKです。ブリヤニ、ナン、マトンカレーかな? お米食べると、ちょっと元気出ます。

「この後、A案 歩いて20分くらいの丘に登ってフィレンツェを一望する」妻「・・・」

「B案 空いてたらウフィツィ美術館を見る」妻「それ」

ウフィツィ美術館の傍にいた、彫刻みたいな人 じーっとして動かない。妻がお金を入れたら、ゆっくり動いてナデナデしてくれました。

ウフィツィ美術館の延々と続く廊下にずらりと彫刻が並んだ様子。妻も開いた口がふさがらない状態です。これが、もう1本あります。

いっけな〜い、またドジッちゃったわ娘の像

やっぱり二人以上のやつは、いじめの構図ですね。後ろには疲れた感じのおばさまの像

子供のくせに、蛇を使ったいじめの像

あ、これ有名な【とげ抜き】 こんなとこに居たのね。

私も妻も美大卒なんですが、美術予備校行ってる時、石膏デッサンやらされます。お嬢さん、お久しぶりです。

あなたはアグリッパさんでは? お久しぶりです。

これも石膏デッサンの定番、トルソーさん

絵画もたくさんあります。有名すぎるやつ、ボッティチェリの【ビーナスの誕生】ここにある展示物は全部メディチ家のコレクションだったって言うから、どんだけメディチ家って凄いん?

かっこいいプレゼンテーションです。

美術館の窓から見る風景も、まるで絵画のようです。(窓ガラスの汚れがソフトフォーカスみたいにイイ味出してる?)

美術館行くと、時間があっという間に過ぎます。黄昏のフィレンツェ あまりにも、かっこよすぎる。

やっぱり、フィレンツェ 2泊以上は必要ですね。

次回も、よろしくお願いします。