天幕日記

ソロキャンの日々を気ままに綴っています。

Hilleberg:AKTO ソロキャンでの運用と考察

こんにちわ。見てくださって、ありがとうございます。

先般キャンプ日記で投稿しました、ヒルバーグ/アクトを使ってみて感じたコトを書いてみます。私がヤフオクで購入したのは今風のサンド色です。他にはグリーンとレッドがあります。日本では色んなテントがありますから、そんな中でヒルバーグは「お高い高級テント」として認識されている感じだと思います。画像や動画をググると海外のUL系バックパッカーさんの情報が多いです。使ってみて機能/性能はとても良く出来ています。が、今となっては「さすがヒルバーグだ素晴らしい!」という論調のみにはなりづらい。しかし、このアクトが発売されたのは28年も前です。現在でも第一線級の斬新なスタイルと機能/性能/素材のセレクトが28年も前から世界のファンに絶賛されている、というのが驚きです。何よりも唯一無二のデザインとメーカーの歴史や製品哲学に非常に共感できます。ヒルバーグを買ってしまった理由は、そういった事へのリスペクトも大きかったと思います。

詳細はメーカーwebをどうぞ。張り方の動画とかもあります。

Hilleberg(ヒルバーグ)公式サイト by エイアンドエフ

パッキング状態は結構大きいです。外人さんの動画とか見てると大変雑な畳み方でグシャグシャ状態で突っ込んでも、袋が大きいので余裕で入っています。きちんと畳めば何のストレスもなくスッポリです。コンプレッション用のベルトを用意しようかなと思います。まあ、バッグに詰め込んでしまえば自然とペチャンコになるんでしょうけど。重量はペグ抜きポール込みのパッキング状態で、実測1818gです。愛用のネイチャーハイクTaga2:1380g/Vic:1324g のシングルウォールと比べると、ダブルウォールでこの数値はとても軽量だと思います。

ペグダウンがマストの非自立型です。写真の手前V字のガイラインにかなりテンションかけないとパッツンに張れません。シワシワやダルダル張りは格好悪いです。フライシートの素材はケルロンという名前で薄くて強度ありですが、ネイチャーハイクの20Dのシルナイロンと何気に似ています。(薄いナイロン素材に縦横の補強糸を入れ、シリコンコートなので作り方は同じ感じ)軽量テントの素材としては問題無しですが、ペラペラのシルナイロンに慣れた私には、「おお!さすがケルロン」という感動がチト薄かったのも事実。しかし、縫製や細かいところの造りこみに手抜き感が一切ないので、やっぱり高いだけあります。神々は細部に宿る。使っていて誇らしい気持ちも湧いてきます。

色はOD系ですが、軍モノテントの無骨さはありません。洗練されたモダンデザインなので、好き嫌いがあると思います。無骨系を求めるのならアクトは違うでしょうね。縦長で開口部が広いので、中に座るようにお尻から入ってフットプリントの上で靴を脱いでクルリと90度回転して足を入れるという出入りの動作がやりやすく、高齢で体の固くなった私にはありがたい。頭頂部は93cmで、ひざ立ちは頭をかなり傾けないと無理。ズボンの着替えは体が固いと辛いです。でも、コンパクトと引き換えですから文句言いません。薄い素材ですが、造り込みの良さから 何か凛とした気品を感じてしまいます。

真横から見たらこんな感じ。フライシートが地面にピタリと接地しているので冬の冷気の侵入を止めてくれそうです。同じ冬用でも、スカート付きは これに比べたら無粋ですね。

小型テントの割に前室が広いのは魅力です。というか、居室内には荷物はほとんど入らないので、これくらいの前室がないと使い勝手が悪いでしょう。本来はUL系のバックパックひとつと、小さなULテーブル、小さなガスコンロなんかを最小限で配置するのがアクトっぽいのだと思います。ハードな冒険家みたいな使い方が似合います。

居室内はこんな感じ。エアマットを入れて足側をピタリと壁面につけた様子です。奥に小さな三角スペースがありますが、ほんの少しです。写真はコンプレッションバッグに入れた寝袋(オーロラ750)を置いてあります。バスタブの立ち上がり部分にも、燦然と輝く赤いヒルバーグエンブレムに満足感がつのります。

頭側はかなり余裕があります。私は身長165cmで小柄ですが、高身長の外人さんにはこれくらい必要だと思います。

就寝時の頭側です。サイドポケットはスマホを入れてあるところ1ヶ所のみです。上着やタブレットや細々したモノでちょうどといった感じです。

ランタンループは2か所 スノピの「たねほうずき」が掛けやすいようにガイラインで輪っかを付けておきました。足元は狭いです。

このインナーテントは冬用です。換気用のメッシュ部は三角窓で開くようになっています。極地使用の実績もあるテントなので、冬キャンには良さそう。試し張りを近所の公園で行った時は4月でしたが、晴天の直射日光下で暑くて中に居れませんでした。中古購入ですが、オプションのフルメッシュインナーが新品で付いていたのでラッキーでした。

寝袋に入った足元 荷物入れるのはちょっと考えものです。

サイズ感はこんな感じです。ガイラインが結構張りだすので、足を引っ掛けないように注意が必要です。混んだサイトだと、走り回る子供さんとかには 本当に注意が必要だと思います。また、ガイラインを張るために意外とサイト面積も必要です。ガイラインは結構太めです。ものすごい強風の中で使ってる動画見ましたが、なるほどと思わせます。

ヘリノックス チェアゼロが前室に入ったのはちょっと驚きでした。フットプリントはスベスベと柔らかく かなり薄い素材で、尖った小石で今にも破れそうなくらい。でも、不思議と強いです。フットプリントはトグルでテントに連結されています。フライもインナーもフットプリントも連結状態なので一気にひとまとめで設営/徹営出来るメリットがあります。が、フットプリントの上には泥や砂や小石が乗っかるので、掃除してから畳むのがチト面倒です。幕営中でも掃除用に小さな箒が欲しいなと思いました。

ヘリノックスを入れたままドアを閉めた状態 

ダブルウォールなので、夜の透け感はさほど気になりません。

朝のフライシートの結露状態 冬で幕内で暖房入れたらさらに結露しそうです。ま、どんなテントでも結露は仕方ないんでしょうね。

徹営はテンションかけてるガイラインを外してセンターポールを抜きます。写真は四隅のペグを残した状態です。

センターポールを抜いて、四隅のペグを外して畳みます。この時に連結されたフットプリントの中に土や小石が入らないように気をつけたいです。これは初めてたたんだ時ですが、気になってテントごとバサバサと振ってから再び地面に置いて畳みました。あとはクルクルと丸めて終わりです。フットプリントごと丸めてしまうので、意外と幕体は汚れないように出来てます。私はスピーディな設営/撤収の観点でもシングルウォール贔屓でしたが、アクトはフットプリント/インナー/フライを連結したことで、シングルウォール並みの簡単さを実現しています。かつ、過酷な状況下での快適性はダブルウォールが勝る。ここにこだわったのが、アクトの大きな特徴です。素晴らしい!

今回、使ったペグ。 金色のやつは純正です。ペグもポールもDAC社 地面が川砂と土と小石のミックスだったので、真ん中のチタンペグを使用しましたが、テンションがかかるガイラインのペグがやはり抜けて飛んでしまったので、そこだけロングペグを2本使いました。土質が良ければ純正で問題無しです。

何かとネイチャーハイクのシングルウォールと比べても仕方ないんですが、やはりパッキング状態は大きいですね。

所感:いろいろありますが、好きになれば、あばたもえくぼです。ヒルバーグ様じゃ!なんか文句あるか? あ、やな感じ〜 笑

次回も、よろしくお願いします。