天幕日記

ソロキャンの日々を気ままに綴っています。

中国メーカーテントの運用と考察 :<ネイチャーハイク Vik >

こんにちわ。 見てくださって、ありがとうございます。

先般投入しました、新幕のネイチャーハイク Vik を紹介します。ネイチャーハイクのテントはTaga2に続いて2張目になりました。Taga2は気に入っていたので、似たようなレイアウトでスカート付きというのに惹かれて、冬用にどうかな?と思ってポチりました。アマゾン、タイムセールで-25%の16,350円でした。(中国メーカーテントの細かい作り込みやコスパの良さに、またまた驚かされました。)

入り口正面側です。前室/後室側の地面と隙間ができる部分にスカートが付いていて、夏場は巻き取れるようになっています。特にシングルウォールテントですから、冬はスカートがないと隙間風が容赦なく入ってくるので、私は冬はスカート必須と思っています。実際Taga2を昨年12月初旬に張ったのですが、就寝時の隙間風が嫌な感じでした。

入り口ドアは、ネイチャーハイクのロゴが入った三角部分片側のみが開きます。カタログ写真では、ペグダウンしてある真ん中部分のペグを外して別ポール二本使って持ち上げると、ちょっとしたタープ屋根のように使うことができるように紹介されています。色は微妙な暖色系のライトグレーで嫌味がありません。ポールはダークグレーです。でも、生地が薄いので夜間の透け感は結構あります。

左写真:頭と足側はバスタブになっているので、スカートはありません。ヤジロベエのような横フレームで頭上空間を確保しています。MSRなんかのテントと同じ手法です。

右写真は以前紹介したTaga2です。基本構成は同じですが、Vikはメインフレームを二股にして自立型にしてあります。また、このメインフレームの構成から幕体は吊り下げ式になっています。

テント内部は、後室側が三角メッシュで、小さなチャックが付いているだけです。テント内部から後室への荷物出し入れは小さな物しかできないので、大きめの荷物はペグダウン側を一旦外して、外から出し入れするしかなさそうです。ペグダウン側は自在が付いているので外すのは簡単です。

Vikは一人用でシュラフ入れると余白はあまりありません。Vik2というのもあって、もう少し広いのですが、残念ながらVik2にはスカート付きがありません。(Taga2と同じで二人用の意味ですが、実際は広めのソロ用くらい)

付属のフットプリントはとても小さくて、人間一人寝るだけだよ〜、と言わんばかり。

フットプリントの上に幕体を広げて、組み立てたポールを置きます。ポールは二股部はもちろん、ヤジロベエの横フレームも全部ゴムヒモで繋がった一体式です。わ、このポールの束、全部繋がってるやん。ま、部品失くさないからイイか、、、。

二股部は頑丈そうなアルミダイキャスト、ポールも安心感ある太さです。なかなかの質感で安っぽさがありません。

ポール先端金具は、幕体のアルミ製引っ掛けに差し込みます。写真はオレンジの金具で就寝時の頭側になります。反対の足側はグレイの金具で、実は頭側と足側でフレームの高さが違っています。頭側の方が頭上高を高くしてありますね。うーん、芸が細いけど、別に足側も同じ高さで良かったのでは?やっぱ、コンパクト狙いでこだわった?

フットプリントにも、同じアルミの引っ掛けが付いていて、幕体とフットプリントの両方に差し込みます。小さな造作ですが工作精度も良く、フレームの曲げテンションも程良くて、強い力も必要なく無理せず入ります。おー、なかなかイイ感じ。

良く見たら、二股部は左側の方が長いでしょ。こっちが頭側なんですね。オレンジとグレイで金具の色分けしてあるので、まず間違わないと思いますが注意点はココくらいです。四隅を入れたら、横フレームに幕体を吊り下げます。この段階で自立してますので、ヒョイと持ち上げて設置場所の移動も簡単。自立式のイイところです。

残った吊り下げポイントをパチパチとはめ込んで、前室/後室はペグダウンして出来上がり。四隅もとりあえずペグダウン。

吊り下げポイントは、くるっとねじってパチンとはめるタイプでとても簡単。撤収で外す時も楽勝です。フレームポールの太さもガッシリ感あります。

ポールの継ぎ目に小さな穴の空いた金具がインサートしてあります。強風時のガイラインポイントですね。まあ、強風の山岳だと使うのでしょうが、普通のキャンプだと補助ガイラインは張らないと思います。でも、こういう小さな造作の工作精度が良くて、感心させられます。

スカート部の端末はこんな感じ、石を乗せるか?ご自由に、、、私はフレーム下部に結んでしまいました。

写真では判りにくいですが、入り口部分のチャックのフラップです。真ん中にうっすらと円形に見えるのは磁石です。フラップがベルクロになったのは多いですが、Vikはベルクロではなく磁石でくっつくようになっています。チャックの開け閉めもベルクロより楽で、勝手にくっつくので、ここも感心しました。

エアスクープは、頭頂部に2箇所で開口した時のつっかい棒もしっかりした造りです。レビューでは横殴りの雨が吹き込むのを防止した改良版とのこと。幕内灯のぶら下げポイントはフックではなくループです。

前室の狭さは、まあ、致し方なし。冬は虫もいないのでメッシュドアは解放して、前室のスペース活用も工夫が必要になってきます。幕内の狭さを補う感じですね。写真はガスストーブの設置場所にしています。

撤収は、まずポールを外して折りたたんでしまってから、幕体をフットプリントの上で長方形に整えてパタパタとたたみます。ポールと一緒に丸めて、フットプリントも同様にたたんで、付属の収納袋にすっぽり。余裕で入ります。

コンパクトにまとまります。リュックの中にすっぽり。重量は1.1kg程度です。生地はペラペラの20Dシルナイロンのシングルウォール。ソロで割り切った冬用ドームで、第一印象は気に入りました。アマゾンレビューではハードコアな山岳で使ってる方もいらっしゃるようですが、普通の平地キャンプなら十分だと思います。

今冬シーズンはサイトレイアウトも工夫しながら、この子を積極的に使う予定です。

また小型の自立式なので、ペグ刺さりの悪い土質の狭小サイトにも向きそうですね。

次回も、よろしくお願いします。